2001年12月分へ   2001年8月   2001年6月分へ


ノートパソコン選定顛末

前提:
ノートパソコンにする。
 過去4年半、デスクトップマシン(DELL Dimension XPS H266)を使い続けた。拡張性には確かに満足だった。しかし、場所を取ること、持ち歩けないことに不満がある。今回はノートパソコンにする。
DVD-ROMが欲しい。
 我が家にはDVD再生装置が無い。よい機会なので導入する。
CD-Rが欲しい。
 別に無くても困るものではないが、あると嬉しいかな、と。昨今のノートはCD-R/CD-RW/DVD-ROMというコンボドライヴが標準的になっているとも聞くし。
LANインタフェースが欲しい。
 仕事にも使う予定なのでLANインタフェースは必須。
CPUはPentium IIIかCrusoe。
 Celeronは好きになれない。私は2ndキャッシュ容量がコンピュータの性能に及ぼす影響は大きいと思っている。現在使用しているデスクトップマシン(Pentium II 266MHz)の2ndキャッシュは512KB。Celeronだと128KBだ…私は足りないと考える。Pentium IIIなら256KBCrusoe TM5600なら512KB、納得がいく。Duronは2ndキャッシュ64KBと問題外。Athlon4は2ndキャッシュも256KBだし、性能的にも問題ないと考えるが予算的に厳しい。よってPentium IIIかCrusoe。
OSはどうでもよい。
 どうせ既に購入しているWindows2000とLinuxのデュアルブートに変更するつもりだ。但しその為にはCD-ROMブートをサポートしているBIOSが好ましい。
ポインティングデバイスはタッチパッド
 IBMのThinkPadなどが採用しているキーボード真ん中にあるポインティングデバイスは、使い込んだ時に汚くなる感じがいや。
携帯できるよう、ACアダプタを含めて3kg程度までにしたい。
予算制約あり(^ー^;)。
テレビでDVDを鑑賞できるよう、ビデオ出力インタフェースが欲しい。
バッテリはリチウムイオンが望ましい。
 どうせACアダプタを持ち歩くと思うが、どうせなら継ぎ足し充電に問題を抱えるニッケルよりはリチウムイオンの方が好ましい。

 まずCrusoeだが、現在出回っているのはTM5400とTM5600。もう次ヴァージョンのTM5500と5800が開発済みであり、CMS(Code Morphing Software)のヴァージョンも4.1から4.2に変わり、性能がだいぶ上がっているらしい。今年秋には市場に出始まるのかとは思うが、それまで待ちきれない。今購入するにはタイミングが悪すぎた。企業姿勢等は非常に好きなのだが(Linuxを開発したフィンランド人Lenus Torvalds君も働いているし、ね)、今回は見送る。
 というわけでCPUはPentium IIIに決定。

 色々と調査の結果残ったのは11台。
メーカー機種名サイズ
GatewaySolo3450XL約B5
Solo5300約A4
DELLInspiron8000約A4
Inspiron4000約A4
東芝Dynabook V2/470PMC約A4
SharpMebius PC-MJ760C約A4
NECLaVie C LC750J/74DH約A4
LaVie M LM700J/72DH約B5
LaVie M LM700J/62DH約B5
akiaTornado DJ-100/85約A4
エプソンダイレクトEndeavor NT-1200約A4

 まず、Gateway Solo3450XLがモデルチェンジ時期に当たり、大幅値下げで在庫一掃状態。購入不可となる。
 次にDELL Inspiron8000。これはデスクトップ用のチップセットIntel 815Eチップセットを採用し、15インチTFT(解像度1600x1200)というハイスペック。上記前提条件も殆どクリア(1点だけ、重さが3.58Kg)。それで236,565円(税込み、送料込み)というのだから非常に惹かれた。同じDELL社のInspiron4000だと、液晶は14インチTFT(解像度1280x1024)で、チップセットは一般的なノート用のIntel 440BX、重さ2.66kg、上記前提条件を全てクリアして209,265円(込み、込み)という、素晴しさ。決まりか、とまで思った。
 しかし、外側のデザインがどうしても気に入らない。DELLを強調しすぎているように思われる。更に秋葉原に赴き実際に見てみてがっかり。安っぽいプラスチックで、部品と部品の隙間等も気になる。確かにスペックは凄いのだが、持って愉快な気持ちになるためには外観や手触りなども大事になってくると思う。その辺が…。業務用デスクトップを買うなら迷わずDELL、と今でも思っているのだが。ホームユーズのノートパソコン、という今回のテーマから、DELLの2台は却下とした。
 次に東芝 Dynabook V2/470PMC。これはFDDがなく、LANインタフェースもない。Dynabookを強調しすぎている外観も気に入らず、落選。
 Sharp Mebius PC-MJ760C。これはバッテリがニッケル。重量3.7kg。そして見た感じの印象も「重い」し、ちょっと安っぽく感じてしまった。そして何より前面にあるボタン類が邪魔。展示品を触っていた時、間違って「メール」ボタンを押してしまったらメールソフトが立ち上がったりして…前面の余計なボタンは好きになれない。
 同じく、前面に余計なボタンがあるAkia社のTornadoも却下とする。3.2kgだしね。
 エプソンダイレクトのNT-1200にはなかなか惹かれた。上記前提条件は一つを除いてクリア。外観もよい。内装の黒、外装の銀、と渋い組み合わせで、「Endeavor」のロゴもさりげない大きさで。ただ、3kgという重量がどうしても気になり…落選。
 NECのLaVie C LC750J/74DH、これはニッケルバッテリと3.3kgの重量、余計な前面ボタン、内装の青が気に入らず、やめ。

 残ったのは
 Gateway Solo5300、NEC LaVie M LM700J/72DH、LaVie M LM700J/62DHの3つ。これらは上記前提条件も全てクリアしている。例えば重量も2.4kg、1.59kg、1.59kg。
 まずLaVie Mの二機種だが、これは72DHが6月発売の夏モデルで、62DHが2月発売の春モデルという違い。違いは標準搭載メモリが128MB:64MB、MS OfficeがXP:2000、など微々たる違い。メモリで言うと、72DHは64MB+64MBでスロットを埋めちゃってるので、62DHの方が反って、64MB+256MB=320MBとすることができ良好。勿論お値段も春モデルということで安い(実売199800円あたり)。Office2000プリインストールマシン購入者はユーザ登録して4000円払うとXPへのアップグレードができるキャンペーン中ということもあり問題ではない。ということでこの二つなら春モデルの62DHの方だ。

 残った2台の大きな違いはA4とB5ってこと。
 それとインタフェースも多少違ってくる。
 Solo5300はパラレル、シリアル、VGA、USBx1、マイクイン、ラインイン、ヘッドフォン出力、ビデオ出力、PS/2、モデムポート、LANポート、TypeIIx2があり、IEEE1394、光オーディオ出力(S/PDIF)はなし。
 LaVie Mはパラレル(別売4500円のケーブルが要)、、VGA、USBx3、マイクイン、光デジタルオーディオ出力(S/PDIF)/ラインアウト/ヘッドホン出力共用出力ビデオ出力、IEEE1394、モデムポートLANポート、TypeIIx2があり、シリアル、PS/2がない。
 どっちもどっちって気もするが、PS/2、パラレル、シリアルが問題なく使えるSolo5300の方が既存資産が活かせる気が若干する。
 そして最大の決め手はやはりキーボードサイズ。B5であるLaVie Mはアルファベット部のサイズはまあ納得できるサイズにしてあり、また、漢字/英数字切替キーを左Altの横に持ってくるなど工夫があるのだが、数字キー、右Shiftキーが小さい…。数字や$、#、!、"、(、)などを多用する(プログラミング時など)私にはちょっと不向き…残念。

 決定!Gateway Solo5300!注文ッ!!

 予定調和になった気もするが……自分の思考を誘導しないよう留意したつもりだ。各社のコンピュータを自分の意図に合うかどうかという視座から判定した素直な結果だ。
 楽しみだな。早く新しいマシンを捏ね繰り回したい。

 (2001.8.17)

2001年12月分へ   2001年8月   2001年6月分へ