1999/1/ 9 記
1999/1/16 改訂
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949 ドイツ)
クラシックを聴き始めた頃、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」を聴きました。冒頭部分が映画「2001年宇宙の旅」で使われたことで有名な曲です。
カラヤン/ベルリン・フィルの演奏でした(注:この組合せは何度も録音していますがここで言うのは73年録音のもの)。初心者だった私も「2001年宇宙の旅の曲だな、聴かなくちゃ」と思って聴いたわけです(^-^;)。
レコードに針を落とす・・・惹きこまれて息をするのも忘れて聴き入りました・・。
冒頭部分(チャーンチャーンチャーン、チャチャ〜ン)の壮大さにも勿論惹きこまれたのですが、その後に続く弦楽合奏の部分に、より強烈な感動を覚えたのでした。
細かく細かく分割された弦楽群がそれぞれの旋律線を弾く・・全体としてはそれが縦横に織りなされて音の絨毯になっているのです!弦楽の重ね、という手法で言えば、ドビュッシーは雲のような雰囲気、デュカスは絹、と思うのですが、リヒャルト・シュトラウスの場合は絨毯のように感じるのです。みっしりと重ねられた音、それでいて重くはない・・・。その後リヒャルト・シュトラウスを聴きまくりましたが、「メタモルフォーゼン」という曲がありまして、これがマイベストリヒャルトになりました、これも絨毯殺法(笑)です(弦楽器が23本、全部違う動きをするのです!)
<CDデータ>
R・シュトラウス: | 《ツァラトゥストラ》《ティル・オイレンシュピーゲル》《ドン・ファン》カラヤン | |
R・シュトラウス: | 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」−フリードリッヒ・ニーチェに自由に従った大管弦楽のための交響詩 | |
R・シュトラウス: | 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」−昔の無頼者の伝説によるロンド形式の | |
R・シュトラウス: | 交響詩「ドン・ファン」−ニコラウス・レーナウの詩に基づく交響詩 | |
R・シュトラウス: | 楽劇「サロメ」より『サロメの踊り(7枚のヴェールの踊り)』 | |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | ||
録音:1972〜73年 ベルリン(STEREO) | ||
レーベル:ドイツ・グラモフォン | ||
CD番号:POCG3521 |
R・シュトラウス: | 4つの最後の歌/死と浄化 他 ヤノヴィッツ(S) カラヤン=ベルリン・フィル | |
R・シュトラウス: | 交響詩「死と浄化」 | |
R・シュトラウス: | 変容(メタモルフォーゼン)23の独奏弦楽器のための | |
R・シュトラウス: | 4つの最後の歌(春、9月、眠りにつこうとして、夕映えの中で) | |
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | ||
グンドラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ):4つの最後の歌 | ||
録音:1969〜73年 ベルリン、サンモリッツ(STEREO) | ||
レーベル:ドイツ・グラモフォン | ||
CD番号:POCG3601 |
ミシェル・シュヴァルベ(1918- ポーランド)
さてさて、その弦楽器群を束ねていたのがコンサートマスターのミシェル・シュヴァルベです。実に美しいソロ・・・惚れました(^-^;)。カラヤン/ベルリンの黄金時代の演奏を聴けばヴァイオリンソロ部分はほぼ全部シュヴァルベなのですから「追っかけ」をするのは実に楽でした・・・。その後あまりカラヤンを好んで聴かなくなってしまいましたが、今でも私の理想のコンサートマスターはシュヴァルベさんです。しかし、最近は全然名前も聞かないし、シュヴァルベ愛好者ってのも聞かない・・寂しい思いをしていました。
ところが、レコード芸術1月号をめくっていたら「シュヴァルベ」の文字が飛びこんできたのです!その記事は「カラヤンのコンサートマスター シュヴァルベの真実 -安永徹さんにきく」というもので、彼の生涯の話(現在80歳で病気療養中との事)、そして彼のソリストとしての(!)アルバムがイギリスで発売されたというのです!
私は早速今から秋葉原に向かいます!!
聴いたらまた報告しますね。
皆さんもシュヴァルベの音色はどこかで聴いてる筈(だってカラヤン/ベルリンを一回も聴いた事ないっていう人はいないでしょう^^;)。もし「私も好きなんです!」って人がいたら是非掲示板に書き込んでね〜。
では行ってきま〜す!
<CDデータ>
ミシェル・シュヴァルベ | |
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 | |
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第三番 | |
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第二番 | |
Vn:ミシェル・シュヴァルベ 指揮:ボート=ボヴイ、プラウスミッツ、スクロヴァチェフスキ スイス・ロマンド・オーケストラ | |
録音:1960〜63年 | |
レーベル:英ビダルフ | |
CD番号:LAB164 |
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次(ヴィヴァルディ)も見る。