〜友人M.Tに寄す〜
Ver2.4(1999/6/20改訂)
改訂:[いやまたまたブラームス4番を一枚買ったもので。いやほんとにすんません、こんなのばっかしで^^;]
Ver2.3(1999/6/3改訂)
改訂:[いやまたブラームス4番を一枚買ったもので。すんません、こんなのばっかしで^^;]
Ver2.2(1999/1/5改訂)
改訂:[ブラームス4番をまた一枚買ったものですから^^;]
さあ、いよいよCDを買いに行きましょう!
その際の注意点を少々。
指揮者・演奏者
クラシック音楽を聴く際に最も大事なことは、クラシック音楽は指揮者や演奏家によって全然違うということです。
ポップスやロックとはここが違うところです。
ですから、指揮者の得意分野や、演奏家の得意分野、オーケストラの国籍などを見極めることが大事になります。
簡単な方法としては、やはり基本的には「作曲家と同じ国の指揮者・オーケストラ」っていうのが外れが少ないです。
指揮者・演奏家の得意分野は・・・自分で聴いて覚えるか(^-^;)、「指揮者100人」と
かいう本を読むかしてみるとよいかもしれません。もしくは詳しい人に聞くのもよいでしょう。
この辺は、基本はあるけど、そこから逸脱したところにも味があります。ドイツものなのに、このフランスの指揮者とオーケストラでこんないい演奏を見つけたっ!・・・・・そんな時にこそ醍醐味があり、友達に自慢したくなる瞬間です(^-^;)
まあ、まずは基本を押さえ、その後にそれを崩していく・・これはどんなことにも通じることですよね。
演奏形態によるジャンル分け
さて、クラシックは簡単に言うと
「独奏曲」・・・・楽器一つでやる。ピアノ曲・ヴァイオリン曲など
「協奏曲」・・・・ソロ楽器とオーケストラが協奏する曲。
「室内楽曲」・・・ニ重奏・三重奏・四重奏など
「管弦楽曲」・・・オーケストラが演奏する曲。
「交響曲」・・・・オーケストラが演奏するものだが、その大規模な物。
「オペラ」・・・・音楽・演劇・文学・美術などの総合芸術
「声楽曲」・・・・歌曲、合唱曲など
「宗教曲」・・・・宗教的な曲の総称
などに細かくジャンル分けされます。
こちらの視点からも、それぞれ1枚聴いてみて、好きなジャンルを見つけることも大事でしょう。
演奏史
さて、それと演奏史というものも大事なポイントです。
ここでは例としてオーケストラの演奏史をとりあげてみます。
オーケストラは、その黎明においては15〜20人くらいであったようです。
それが時代を経るにしたがって、楽器の種類も増え、曲も肥大化していく中で、人数もどんどん増えていきます。80人や100人というオーケストラが普通になっていったのです。
しかし、そんな巨大なオーケストラが、素朴なバロック音楽や、古典主義音楽を演奏することに、聴衆は違和感を覚えるようになったのです。
そこで新たな潮流として、「その時代の音楽はその時代のスタイルで演奏しよう」という考え方が生まれます。こうして、現代では大編成のオーケストラと小編成のオーケストラが共存しているのです。
<簡単に見分ける方法>
大体、大編成のオーケストラは「なんとか交響楽団」とか「なんとか管弦楽団」という名前です。
(例:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団)
それに対して、小編成のオーケストラは「なんとか室内管弦楽団」という
名前のことが多いようです。
(例:アカデミー室内管弦楽団)
さて、上で分けた二つの違いはわかっていただけましたよね?
しかし、その二つとも「現代の楽器」で演奏していることが多いのです。
そこで「その時代の音楽はその時代のスタイルで演奏しよう」という考えをさらに推し進めて「その時代の音楽はその時代の楽器で演奏しよう」という団体が登場します。現存する古い楽器を使ったり、復元楽器を使って演奏したりしているわけです。
<簡単に見分ける方法>
こういう団体はCDのジャケットに「古楽器使用」と書いてあることが多いです。
私としては、はじめてクラシックを聴いてみよう、と思った方には、やはり、以上のような3つのオーケストラの違いを考えて、その曲に適した演奏形態を選んでいただきたいものだ、と思います。
色んな演奏を楽しむ。
以上です。クラシックの醍醐味は、自分が大好きになった曲を色んな組み合わせで聴いて楽しむことだと、私は思います。例えば、私は
ブラームス作曲「交響曲第四番」を
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
チェリビダッケ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
チェリビダッケ指揮、シュトゥットゥガルト放送交響楽団
カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ケルテス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
C・クライバー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァント指揮、北ドイツ放送交響楽団
T・ザンデルリンク指揮、フィルハーモニア管弦楽団
の10種類持って楽しんでいます。
「ブラ四」は曲が好きなのですが、指揮者が好きだから溜まっちゃった曲ってのもあります。
チャイコフスキー作曲「交響曲第五番」は、
チェリビダッケ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
チェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
の3種類を聴いています。それぞれ違う良さがありますf(^^;)。
(2枚目と3枚目では演奏年月日が違い、必然的に演奏が違います)
もしかすると、このへんが初心者の方が疑問に感じるところなのでしょうか?
「同じ曲をそんなに何枚も買ってどうするの?楽しいの?」って思うのでしょうか。
楽しいんです!!
ある曲をすごく好きになる-->CDを1枚買う-->すごく気に入る-->でももっといい演奏があるかも-->CDをもう1枚買う-->1枚目は2楽章のあの部分がいい、でも3楽章のこの部分は2枚目のこっちの方がいいな、という気持ちになる-->この大好きな曲の「私にとっての決定盤」を見つけだしたい!という欲求にかられる-->さらにもう一枚買う・・・・・・・という流れです
結局は大抵の場合、「自分の理想の演奏」ってのは有り得ないのですが。あえて言えば、1楽章の冒頭はAという演奏、1楽章後半はBという演奏、2楽章はCという演奏、3楽章はA、4楽章はDという演奏がいいな、と言う風につぎはぎにすると「理想の演奏」になる場合はありますが(^_^;)
こうしてクラシック好きは、どんどんどんどん同じ曲のCDがたまっていってしまうのです・・・・・
クラシック音楽は、一生付き合える趣味、です!!
さあ、貴方もクラシックの尽きない魅力の海へ向かって飛びこんで下さい!
さあ今すぐCD屋さんにゴ〜〜〜!<第ニ回了>
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