クラシック音楽入門

〜友人M.Tに寄す〜

●第三回「指揮者・オーケストラの紹介」

改訂履歴:
Ver4.7(2001/ 9/18改訂)
[金聖響本人サイトに関する記述削除(なくなっちゃったみたい)]
Ver4.6(2000/ 3/30改訂)
[ショルティ追補][金聖響追加][藤岡幸夫追補]
Ver4.5(1999/ 6/ 5改訂)
[トマス・ザンデルリンクを追加][ブリテン追補][モントゥ追補]
[カラヤン追補][べーム追補][ミュンシュ改変][クレンペラー追補]
[ミトロプーロス「ハマリ気味」を「ハマってます」に変更^^;]


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客観的に書いてもつまらないので私の趣味嗜好を前面に押し出して書いてみました
異論反論オブジェクションは・・・・・・・・受け付けません(^-^;)!
ああしたらこうしたらサジェスチョンは、歓迎!
「あの人が抜けてる」等の御指摘もどうぞ(^-^)
この指揮者は任せちゃおけないぜ、おいらが書いちゃるっていう方は御寄稿下さい。
(ただし私の個人ページなので、掲載するかどうかは私の独断によることを予め御了承下さい。
・・・まあ、「あまりに偏っている」「中傷が過ぎる」というものでなければ結構ですが)。
特に、私が「わかりません」と書いている指揮者についての御寄稿は大歓迎です!!
間違いの御指摘も勿論大歓迎!
特に故人か健在かの境界線が私にはわからない人がいるので・・・f(^^;)

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さあ、まずは、世界の名指揮者をずらーっと紹介していきます!!
ただし特に断りの無い限り、全て「大編成のオーケストラ」を振る人たちです。
「小編成のオーケストラ」「古楽器オーケストラ」を振る人たちにはその旨、付記します。

●故人〜とっても古い人の部〜

フルトヴェングラーベートーヴェンの鬼。録音が古いので聴きにくいと感じてしまうのが残念なんだけど、第九(バイロイト祝祭管との物)などは今聴いても名盤。少々縦の線が揃わなかろうが(オーケストラがきちんとリズムを合わせて演奏できていない状態のこと)、自分の信じるところに従ってオーケストラを駆り立てて行くデモーニッシュな演奏が、彼を伝説の人たらしめているのでしょう。
ワルターモーツァルトを振らせたら天下一品。マーラーの弟子。ドイツ出身のユダヤ人。ヴァルターが本当の発音でしょうが、アメリカ暮らしが長かったので「ワルター」と呼ばれます。モーツァルトの交響曲25番&29番のカップリング、おすすめ!
トスカニーニクセのある人。当たり外れあり。でもハマった時はいい、時もある、と言うよ(^-^;)。
レスピーギの「ローマ三部作」はハマった好例、定番。
ストコフスキー何でもかんでも(バロックでも)大オーケストラでやっていた頃の偉人。バッハの曲などを大オーケストラ用に自分でアレンジして演奏していた。現代の考え方からするとオイオイって感じだが、聴いてみるとこれが結構ナイスアレンジ&名演奏。映画「オーケストラの少女」の指揮者役も必見。
クナッパーツブッシュ「一癖も二癖もある人」という言葉はこの人の為にある。ワーグナーやブルックナーが主なレパートリーであり、独自の解釈が随所に見うけられます。フルトヴェングラーと並ぶ、この時代のカリスマです。
E・クライバー最近は「カルロスの父」として知られている。私はこの人のチャイコフスキー/交響曲第六番「悲愴」が好き。
ミトロプーロス大胆なテンポの揺らし方、ダイナミクス(音の強弱)の幅広さ、見事にハマるアクセント……物凄い推進力です!疑いようもなく巨匠の一人!今、私はこの人にハマってます…。1960年のベルリン・フィルとの伝説ライヴのCDを見かけたら迷わず買うべし!
サバタ聴いたことがありません。わかりません。
モントゥストラヴィンスキーのバレエ三部作(「火の鳥」「春の祭典」「ペトルーシカ」)のうちどれかの初演者だって聞いて、買ってみて聴いたのだけれど、ツマランかった…。

松永氏御寄稿!ありがとうございます(^-^)
メンゲルベルクポルタメント(音程を跳躍的でなくなめらかに奏すること)ばりばりの指揮者。バッハ作曲「マタイ受難曲」が超有名。これは常任指揮者をしていたアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とのライブなのですが、途中女性の聴衆のすすり泣き声が入っていることでよく知られています。
ブッシュモーツァルト指揮者として有名。英国クラインドボーン音楽祭の最初の頃は彼がモーツァルトのオペラを振っていました。その祝祭管弦楽団との組み合わせでのモーツァルトのオペラは絶品!らしい。聴いたら他はもう聴けない、という評判。古き良き時代の演奏をする人です。
クラウスウィーンフィルをずっと指揮していました(ニューイヤーコンサートは当初彼が指揮してました)。ヨハン・シュトラウスのワルツなどが有名。古きウィーンの香りがする演奏です。あと、ベートーヴェン弾きの巨匠(ピアニスト)バックハウスの名盤「ピアノ協奏曲第五番「皇帝」での指揮も彼。



●故人〜ちょい古い人の部〜

クリュイタンスフランス物が得意。賛否両論あるが私は大好き。
チェリビダッケ録音嫌いの「伝説のマエストロ(巨匠)」。とっても遅いテンポが特徴的。ただしそれは「一つの和音もゆるがせにしない」彼の信念に基づくもの。自分が気に入った曲しかやらないのでレパートリーはそんなに広くない。逆に言えば、残っているものは全て自信のレパートリーと言える。私のベストワンはブラームス4番、絶品です!!!
アイヒホルン1908年ドイツ生まれ。リンツ・ブルックナー管弦楽団とのブルックナー交響曲全集(未完)は聴きもの。オーバーエスターライヒ・ブルックナー連盟名誉会長を務めた。
ヨッフム沢山聴いたわけではないので全体像は語れません(^-^;)。私はオルフ作曲の「カルミナ・ブラーナ」が愛聴盤!一時期狂ったように聴きまくり、留守電のBGMにもしてました f(^^;)
カラヤンレパートリーがとにかく広い。どんな曲でも「標準以上の演奏」に仕上げる名人。ミキシングでいじくりまわして名盤を作る人でチェリビダッケの対極にいる人。でも中には良い演奏もないことはないことはないことはない(笑)。
「R.シュトラウス/ツァラトゥストラ」「同/変容」とか「シベリウス/交響曲第5番・第7番」とか実は好きよ。
ベーム亡くなってから、急速に忘れられていっているが、決して忘れてはならない人だと、ぼかぁ思うけどな。現代ではモーツァルトをそんなに大編成でやることは少なくなっているけど、だからと言って、ベームが大編成オーケストラと遺した数々のモーツァルト名録音の評価が下がるわけではない。
「モーツァルト/フィガロの結婚」「同/魔笛」などのオペラは絶品だよ!
ブリテン大好きな作曲家です。イギリス人。指揮者としても活躍しました。自作を沢山指揮しました。とってもいいです。モーツァルトやマーラーなどを振ってる盤が出てますが、そっちはまだ聴いたことがありません。
フリッチャイ早く亡くなってしまった方。録音は少ないけど、とってもいい演奏をする人です。ハンガリー出身。
セル何枚かは聴いたことあるけど、なんて書いたらいいかちょっとわかりません。ハンガリー出身。
ライナー何枚かしか聴いたことがありませんが、私にはひどくつまらなく思えました。ハンガリー出身。
オーマンディフィラデルフィア管弦楽団を「金管軍団」に仕立て上げ、一世を風靡しました。金管大活躍の派手な曲を聴く時にはよいかもしれません。ハンガリー出身。
ミュンシュフランス人。ベルリオーズの「幻想交響曲」なんかが有名。私は月並みかもしれないけど、彼の振った「ブラームス/交響曲第一番」(パリ管とのもの)が大好き!
クーベリックとっても素直な演奏をなさる方です。何を買っても外れはしないのではないでしょうか。
フルトヴェングラーを、「埒外にはみだしてデモーニッシュな演奏をする」タイプとすると、この人などはその正反対にいるのではないかしらん。いつも穏やかに指揮してるイメージ。チェコ出身。
ムラヴィンスキーロシア人。「ショスタコーヴィチ作品の第一人者」という評判でした(ショスタコ君はムラちゃんを好ましく思っていなかったようですが)。この人のベートーヴェンが意外といいのよ、って人もいます。私はまだ勉強中なので、まだなんとも評価しかねます。
バルビローリマーラー、シベリウス、ディーリアスで有名です。ブラームスを買って聴いたことがありますが、これはつまりませんでした。
クレンペラードイツ物が得意な「堂々たる」演奏をする人。
「メンデルスゾーン/スコットランド」をアレンジして演奏してたりするのね、この人。最近知った。結構面白いおじちゃんかも〜。今後少し聴いてみようかな。
この人のCDを探す時の目印は、パイプ!ミトロプーロスの長い煙管と並ぶナイス目印賞!(笑)
バーンスタイン有名なミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」の作曲家。後半生は指揮者として生きた。どんな曲でも「自分の曲」にしてしまうタイプ。しかし、そのハマッタものはもう物凄い!シベリウスの交響曲第二番(ウィーン・フィルとのライヴ録音)は偉大なる金字塔!!ただし、これも「バーンスタインのシベ2」っていう演奏なので「シベリウスはシベリウスでいて欲しいの」って方は要注意(^-^;)
ケルテスモーツァルトとブラームスとドヴォルザークが得意、っていうなんだかよくわからない組み合わせになっちゃってるけど、早死にしただけ。これからどんどん沢山演奏しようって時に水死してしまった天才。残ってる録音はみんなおすすめ。ハンガリー出身。
マルティノンフランス物が得意。クリュイタンスと違ってこの人は賛否両論ない(笑)。つまり「きれいにフランス物をやる」名人。何を買ってもはずれないでしょう。1976年没。
テンシュテットドイツ・オーストリア物に真価あり。身体の弱い人だったらしくあまり演奏は残されていない。ワーグナーの楽劇の序曲を集めたCD、おすすめです。
ヴェルナーこの人がERATOというレーベルに遺した沢山のバッハ演奏は、必聴!!特にカンタータ!現代楽器によるものですが、人類永遠の宝、とまで私は強調したい!!またモーツァルト・ヘンデルなどの演奏も素晴しい。
リヒターミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団を率いて現代楽器によるバッハ演奏で一時代を画した。その後、古楽器によるバッハ演奏の時代が到来し、リヒターを貶す人も現れたが、彼が遺した素晴しい録音(特にカンタータ!)は決して色褪せるものではない。チェンバロ・オルガンもよくした。
アンセルメ有名な人だから一応書いとくけど、甘ったるくて私は嫌い。以上!
ショルティ火星人のような風貌で親しまれた人。名盤の誉れ高い「ホルスト/惑星」、「マーラー/交響曲第五番(映画「ヴェニスに死す」で有名)」(シカゴ交響楽団とのライヴ録音)、「ワーグナー/ニーンベルングの指輪」は、やはり素晴しいです。ハンガリー出身。
ノイマンチェコ・フィルを振ってたチェコ人。多分、スメタナの「我が祖国」しかこの人の盤は残らないような気がします(笑)
ドラティハンガリー出身。近現代の管弦楽曲がよいのでは。



●現役〜ベテラン〜

H.Miyamoto氏御寄稿!ありがとうございます(^-^)
クルト・ザンデルリンクドイツ形式を強く意識しておりブラームス(これは、お勧めです!!)やワーグナーなどの演奏はその傾向を強く感じます。もちろん、ベートーベンもです。

ジュリーニ1998年、引退を表明。あまり聴いたことがないので書けません。
C・クライバー父に名指揮者E・クライバーを持つ。現役指揮者中のカリスマ。自分の気に入ったレパートリーしかやらない。録音も少ない。というわけでこれまたCDになってるものは全部名盤。ベートーヴェンの4番、いいです!あと何年か前のウィーン・フィルのニューイヤーコンサート(ウィンナー・ワルツ、ポルカばっかりやる。毎年NHKで放送します)の指揮ぶりには恍惚となりましたぁ・・・ポッ。CDも出てて勿論いいですが、LDとか出てないのかなぁ。私の理想の「かっこいい指揮」でした・・・。
ヴァントドイツ正統派の衣鉢を伝える巨匠。最近急に店頭に並ぶようになりました。晩成の人、という評価もあるようです。ブラームス交響曲全集、ブルックナーの交響曲第四番など昨年はヒットを連発しました!1912年生まれだから86歳くらいなのに!
朝比奈隆いわずと知れた日本楽壇の大長老。ベートーヴェン・ブルックナーに定評あり。
ロジェストヴェンスキーロシア人。よく知りません。
ハイティンクうーん、おいらはよく知らないっす・・勉強せねば・・。
プレヴィンJAZZピアニストとして華やかな音楽経歴をスタート。あのビリー・ホリデイの伴奏をしたこともあるようだ。その後、指揮者でのキャリアもスタートするが、現在でもピアノで室内楽に参加するなど「洒脱なアメリカ人」ってイメージ。近現代の管弦楽曲で聴くのがよいのでは。
アバド名門ベルリン・フィルをカラヤンから引き継いだのだから、それなりに手腕はあるのだろうが、もう一つ華がない、というか特徴が感じられない。
ブーレーズ自分でも作曲する現代音楽の達人。最近は古いものもやるようだ。
ネーメ・ヤルヴィ北欧のお人。やはりシベリウスなどに本領。
マゼール田崎真珠のCMに出ていたおじさん(もうやってないかな?)。オーケストラを全部暗譜で振るということで話題を呼んだりした。外れるとひどくつまらないが、たま〜に当たるととってもいい。
フェドセーエフロシア人。バリバリにロシアちっくな演奏をする。好きな人は大好き。聴かない人は聴かない。
ムーティほとんど聴いたことないのでわかりません。
コルボほとんど聴いたことないのでわかりません。
ジョルダンこの人のフランス物大好き!ふふふ・・・結構隠し球(^ー^)
マータよく知らないのですが。この人の「ストラヴィンスキー/火の鳥」が好きなんです!
シャイーオペラ系の曲(特に情熱的な曲)が得意。
スラトキンまさしくヤンキー(笑)。アメリカの派手な曲を聴くにはよい人です。スターウォーズとか、さ。 ロスアンジェルス・オリンピック・ファンファーレとか、さ(^-^;)。
デュトワモントリオール交響楽団を世界有数の楽団に仕立て上げた人。フランス物が得意。最近NHK交響楽団の常任指揮者になってご活躍。
小沢征爾MS-IMEで「おざわせいじ」と打ってピシッと変換されるお方。ボストン交響楽団で名声を上げ、最近はサイトウ・キネン・オーケストラで活躍している。ロマン派以降に真価が。(というか、ベートーヴェン以前は・・・止した方がいいと思います^^;)
レヴァインオペラの名人!!
ブロムシュテットなんだか中庸の人、って感じ。中にはよいものもあるけど・・
マズアこの人も中庸ってかなんて〜か。何を振ってもソツがないですが、「特にこの人でなくちゃ」っていうものに欠けますな。
アシュケナージ世界トップクラスのピアニストから指揮者へ転身。勿体無い・・・いいピアニストかもしれないけど・・・非常につまらない指揮者です(^-^;)
バレンボイム世界トップクラスのピアニストから指揮者へ転身。指揮者としても声望を高めています。ピアニストとしても健在。
マリナーアカデミー室内管弦楽団(小編成のオーケストラ)の指揮者として頭角を顕わしました。映画「アマデウス」の音楽を演奏していたのはこのコンビです。素晴しいモーツァルト録音を数多く残しました。その後、同楽団を離れ、もっと新しい曲を振るようになりましたが、つまりません。君はアカデミーで、モーツァルトを振ってればよかったのに(^_^;)
アーノンクール古楽器のオーケストラでバロックを振ってた頃のものはとってもいいです!何を買っても外れないと思います。しかし、最近大編成のオーケストラを振って、マスコミにもてはやされているのですが、私には最近の演奏は独り善がりの演奏に感じられます。もう古楽器界に戻ることはないのでしょうね・・・。
レオンハルト世界最高のチェンバリスト!!(チェンバロという楽器はピアノの前身です)。指揮をした盤も結構あり、とてもよいです!
ブリュッヘン元はといえば世界一のリコーダー奏者。指揮者をやるようになってからのことは良く知りません。古楽器のオーケストラを振ってるはず。
クイケン古楽器オーケストラの人。私は大好きで、この人のものならなんでも買っちゃう!
ガーディナー古楽器オーケストラも現代オーケストラもともにこなす革新的な人。
鈴木雅明のちほど書きます。
トマス・ザンデルリンクこの人はよさそう!!最近買ったブラームス交響曲全集にびっくり!殆どあの巨匠○ェリビ○ッ○のような(笑)遅いテンポ設定。かと思えば粒立ちのいい発音!効果的なアクセント、テンポ・ルバート!これから注目していきたい!!
クルト・ザンデルリンクの息子。



●現役〜若手〜

ひろ氏御寄稿!ありがとうございます(^-^)
サロネンまだ40歳そこそこの若きマエストロ。フィンランド出身。実は作曲家でもあります。切り込みのスルドイ解釈と、クールながらもエキサイティングな演奏をかましてくれる人。オススメは、ストラヴィンスキー「春の祭典」と、メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」。やっぱり近現代ものがお得意。
ラトルあの、もじゃもじゃ頭とおさる顔は一度見たら忘れられません(笑)。イギリスのバーミンガム市響を一級オケにしてしまった人。スコア細部へのこだわりから来る綿密な演奏とレパートリーの広さがウリ。最近絶大な人気を呼んでます。若手ではピカイチかも。オススメは、マーラー「交響曲第1番(巨人)」と、ガーシュイン「ポーギーとベス」。
ケント・ナガノ日系アメリカ人でロン毛のハンサムガイです。音楽は、結構ツツマシイながらツボはしっかりと押さえられていてなかなかのもの。現在フランスのリヨン国立歌劇場の監督です。やっぱりフランスものがいいかも。オススメは(ライブで聞いた限りでは)ラヴェル作品集とかでしょうか。
チョン・ミュンフンお姉さんにあのチョン・キョンファ(名ヴァイオリニスト)を持つ音楽一家のボッチャマ。アジアの星です。クライバー以来のカリスマと絶賛されながらも、バスティーユのオペラハウスは解任され、今は流浪状態。ホント、オケには恵まれてません。しかし、各一流オケで客演し高い評価を得ています。今後に期待。オススメは、ベルリオーズ「幻想交響曲」とプロコフィエフ「ロミオとジュリエット(抜粋)」。でもホントはライブの方が断然イイ!
マイケル・T・トーマスそろそろ中堅になってきました。バーンスタインの愛弟子でその後継者って感じ。なにをやってもウマイ人っていうイメージです。今はサンフランシスコ響を盛り上げてますね。オススメは、オルフ「カルミナブラーナ」。channel4の傑作番組「CONCERTO!」では数々の名演をサポート。ビデオ出てます。
ティーレマン知らない。
ガッティ知らない。

パーヴォ・ヤルヴィネーメ・ヤルヴィの息子。エストニア生まれ。
佐渡裕バーンスタイン晩年の弟子。最近フランスを拠点に活動していて、名を上げてきました。私はあまり聴いたことがありません。
ヘンヒェンベルリン・バッハ管弦楽団を率いるオランダ人。C.Ph.E.バッハ(大バッハの息子)をレパートリーの中心に据えています。私の密かな注目株。とっても爽快な演奏をします!
藤岡幸夫今、イギリスで振ってます。吉松隆の管弦楽曲等を録音しとります。公認サイトあり。
金聖響(キム セイキョウ)グングン頭角を顕わし始めている若手。大阪生まれということで佐渡裕の弟分だそうな。先日(2000年1月)ジャズピアニスト山下洋輔のピアノ協奏曲第一番世界初演を聴きに行ったら指揮予定の佐渡裕が急病とのことで、代役として彼が登場。山下さんがどんな譜面を書いたかわからないけどきっと難しい譜面になっていたことだろうし(^^;)、世界初演ということでお手本もない。佐渡さんは急病ってことだから金さんには時間がなかった筈。大丈夫かなぁ?と思っていたがいやいやどうして、なかなかの名指揮ぶりでした。人気は伊達ではなかった。

というわけで、ふ〜。何人書いたのかなぁ?
評論家ではないので、全部の指揮者について詳しい、というわけにはいきません。特に 若手をあまり聴いていないことを痛感しました。
うーん、参考になるかなぁ f(^^;)
まあ、自分で聴いて行くうちに、自分なりの「評価」が出来る筈ですから、ね。

1912年生まれの4人〜H.Miyamoto氏によるコラム〜
1912年、この年はクラシック界にとって重要な年といわれています。くしくも、ショルティーザンデルリンクギュンター・ヴァント、そしてチェリビダッケという偉大 な指揮者が生まれた年なんです。この4人は”1912年生まれの4人”として、高く評価 されています。
ちなみにザンデルリンクに関して私の印象はというと、ドイツ形式を強く意識しており ブラームス(これは、お勧めです!!)やワーグナーなどの演奏はその傾向を強く感 じます。もちろん、ベートーベンもです。一方、ギュンター・ヴァントはというと、チェリやザンデルリンクにくらべると前衛的、独創的な演奏をすると感じます(あくまで 比較すればです)。
 その点、ショルティーはアメリカスタイル(昔は弦中心の重厚なサウンドが流行 (主流?)だったのが、近年、ブラスセクションを全面に押し出す派手な演奏が流行 (といっても数年前の話です)しています。これが僕の中でのアメリカンスタイルで す)の台頭に大きく貢献したと思っているので、他の三人とは比較できませんが、や はり、凄い指揮者なのでしょう。あまり聴いていないので大きなことは言えませんが。
1912年にはその他にもジュリーニもいます。しかし、こうしてみると凄い当たり年ですね。



●オーケストラの格
ほんの10年前くらいまではオーケストラには厳然とした格付けがありました。
つまり、「世界最高のオーケストラはベルリン・フィルウィーン・フィル」と言ってれば良かったのです。
第二グループもはっきり決まっていて、シカゴ交響楽団フィラディルフィア管弦楽団ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団フランス国立放送管弦楽団アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団・・・といったところでした。
その次にチェコ・フィルモスクワ放送交響楽団など・・。

●現在のオーケストラ勢力図
しかし、価値観の多様化のせいなのか、なんなのか・・・最近は世界には色んな素晴しいオーケストラがあることがわかってきました。まだベルリン・フィルウィーン・フィルに対する「信仰」は残っていますが、もはやほとんどどのオーケストラを聴いてもそれほどは外れない、といっていいのではないでしょうか。チェリビダッケに鍛えに鍛えぬかれたミュンヘン・フィルや、ヴァントに磨かれた北ドイツ放送交響楽団など、10年ちょっと前にはあまり知られていなかっただけで実力はトップクラス、という楽団が沢山知られてきました。今、クラシックを聴き始めようという方は考えようによっては恵まれているかもしれません。また、デュトワ(現在NHK交響楽団音楽監督として日本で活躍中)が育てたモントリオール交響楽団によるフランス音楽、マリナーとともに売れてきたアカデミー室内管弦楽団によるモーツァルト、など得意分野を持ったオーケストラも登場してきました。さらに、イスラエル・フィルや、ヤルヴィとともに頭角を表したエーテボリ交響楽団など、これまでとは違う地域からも良いオーケストラが続々出てきました。また、日本においては、斎藤秀雄さんという優れた教育者の教え子たちが集まってサイトウ・キネン・オーケストラを結成し、その優れたアンサンブル力で世界を席巻している最中です(このオーケストラを聴こうと思った方、私のお奨めは「チャイコフスキー/弦楽セレナード」。全オーケストラ一体となっての揺れ、には戦慄します)。古楽器の世界では、私のお奨めはクイケン率いるラ・プティット・バンド。

・・・というわけで、今は昔ほど「オーケストラによる格差」というのはなくなってきたのではないでしょうか。オーケストラではなく、指揮者で選ぶ時代、と言えるかもしれません。<第三回了>

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