小野さんがウェストフィールド管弦楽団と共演するウォルトンの協奏曲について 昨日、小野さんから曲目解説執筆用に、ということで、大量の資料が送られてきました。 その中に93年のN響定期で今井信子さんソロでウォルトンをやったときの解説がありましたので、以下に提供いたします。 よろしければ、貴HPの該当コーナーで使っていただければ幸いです。 『フィルハーモニー93年10月号より』 *************** ウォルトンがヴィオラ協奏曲に着手したのは、ヴィオラ奏者ライオネル・ターティスのために曲を書くことを周囲から勧められたのがきっかけでした。ターティスはヴィオラを独奏楽器として定着させようと、日頃から新作を意欲的に取り上げていたのです。ところがターティスは曲の「あまりの不自然さ」のために初演を拒否します。彼の目には、この協奏曲はヴィオラに無理難題をふっかけているように映ったのでしょう。 しかしその要求の高さが、隠されていたヴィオラの魅力を引き出すのを可能にしたわけです。初演(1929年、ロンドンのクイーンズ・ホールにて。パウル・ヒンデミットのヴィオラ独奏、ヘンリー・ウッド交響楽団、作曲者自身の指揮による)を聴いたターティスもそれに気づき、以後このヴィオラの名曲を愛奏しています。この曲で、豊かでつややかな歌や、技巧に富んだ華麗さを耳にすると、この弦楽器の地味なイメージは一掃されて、逆にヴィオラ曲が少ないのが不思議に思えてくるほどです。 ところでウォルトンは、あらゆるジャンルにわたって作品を残しているイギリスの作曲家で、ローレンス・オリヴィエ主演の〈ヘンリー5世〉〈ハムレット〉などの映画音楽も手がけています。また青年時代をロンドンの文化人サークルで過ごし、後半生をナポリ湾の小島で送るなど、その人生もなかなかドラマティックです。ヴィオラ協奏曲は、そんな彼の多面性のなかでも、特に端正な面と抒情的な面とが発揮されたものと言えるでしょう。 (後略) ***************** なんだそうです。つまりターティスという名ヴィオリストがいやがった(楽譜をウォルトンに送り返してしまったらしい)曲を、小野さんは弾くわけで(今回使用する楽譜は1962年の改訂版ですが)、これはやっぱり、たいへん以外のなにものでもなさそうです。。。(^^) |
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情報提供:永井さん(1999/9/21) |
小野さんは、弦楽専門誌「ストリング」に「小野富士びおらデラックス」という連載を持っています。 | |
情報提供:にひら(1998/11/8) | |
弦楽専門誌「ストリング」連絡先 株式会社 レッスンの友社 TEL 03-3393-5291(代) FAX 03-3398-4971 編集部 03-3393-5923 郵便番号167 杉並区天沼3−2−2 荻窪勧業ビル3F |
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情報提供:まゆこさん(1998/11/12) |
小野さんのモルゴーアにおける役割は「事務局長」だそうです。 | |
(音楽の友社「J-CLASSIC主義」1998)インタビュー記事より。
情報提供:にひら(1998/11/8) |
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